2010年5月16日日曜日

Kestrel

自転車ショップからカーボンフレームの修理依頼を受注しました.

USAのKestrel 
トライアスロン (水泳と自転車とマラソンの3競技を合わせた変態の集い)
専用の競技自転車を作り続けているカーボンバイクメーカーのもの.
今回のは少し古いけど20万円を軽く超える,優秀なフレームです.
が,カーボンの層間剥離が起こっています.
縞の領域が触診で剥離を確認した部分.
これを削って落として,スカーフジョイントという特殊な
技法で新しいカーボン繊維に置き換えるのです.
せっせと削っていくと,見事に剥がれていることが判ります.
フレームを製作する際に左右に分けて作ったのを,継ぎ合わせた箇所です.
カーボンの繊維を新たに,オリジナルと同様の繊維配向で
積層します.今回は±45度が2層と,90度2層,0度2層です.

とかなんとか,ごそごそやっていると疲れた.続きはまた今度.

gama

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

<ライネケ>
このところ、よく更新してくれてるけど、本業は大丈夫か?

#1)こうして、古い組織を削って、新しい素材を貼り付けた時、元の組織と新しい組織との間でまた割れないのか?

#2)新しいファイバーのクロスをハサミで適当なサイズに切り取って、貼付けると、その辺縁部に段差ができると思うんだが、それはどう処理するのか?

匿名 さんのコメント...

積層厚みに対して糊しろを十分に長く取ってやると,接着面強度が材料強度を上回るため,接着部分で破壊が起こることはありません.

段差の分だけ削り込んで積層した後,最後は面一に磨きます.最後の層は捨て層にして,多少多く削ることになります.

本業は進みませぬ.どげんかせんといかん.

sora

匿名 さんのコメント...

エ・・・・ちょっ
おまえ、いつの間に自転車屋さんになったん?
俺の分も作ってけれ〜!!
           Haruno

k さんのコメント...

大変不躾なメールを差し上げます。

先般より自転車フレームの層間剥離の画像を探しておりました。

このブログ内の2010年5月16日日曜日の上から3番目の画像の使用許可をいただくこと可能でしょうか。もちろん撮影者様に迷惑にならないよう配慮し使用いたします。

是非前向きに検討頂ければと思います。
なお許可の可否はメールで頂ければ幸いです。

ka.kimura@gsi.co.jpです。宜しくお願い致します。

木村和郎