2010年10月14日木曜日

カニネコと秋の味覚



秋といえば、松茸なのだが、ますます国産松茸は減少していて、東京でも国内産の松茸は見かけなかった。この松茸は国内産だ。立派でしょう?!

20年も前、病院に勤めていた頃、ごついおじさんが外来にやって来て、ずっと前から赤ら顔とかゆさに悩まされて、つらいと言って涙を流して泣くんだ。で、意外に簡単に良くなって、ひどく喜んでくれた。ライネケは、思いのほかに、手こずらなくて、早くよくなってくれて、やれやれ有り難い、くらいに思っておった。そしたら、20年経っても、そして、岡山から愛媛に引っ越してきた今でも、秋になると、そのおじさんから、こういうものが届くのさ。

私は大したことをしたわけじゃないし、お気持ちは有り難いし、もうたくさんですから、おやめください、と何度も言ったんだけどね。いい匂いだよ。


さて、この妙なのは、何かな?

ネコパコは甲殻類が好きで、エビカニ類を市場で見かけると、にゃあにゃあ、うるさい。ライネケは、甲殻類を見ると気持ちが悪くなってしまう。腹側から見ると、クモを連想してしまうのさ。一昨年、八幡浜に行った時、港近くの魚屋で、妙なエビみたいな生き物がトロ箱に一杯入っているのを見かけた。「うちわえび」というんだって。魚屋さんは美味しいよと言ったけど、ちょっとグロテスクで買う気にはならなかった。ライネケに邪魔されなかったら、買ったのに、とよく叱られたものさ。

昔は、辺りの浜で、捨てるほど、とれたそうだ。浜に立ち入ると足に触るほどね。気持ちが悪い話だな。

今日、ネコパコが、エミフルのそばの松前人村に買い物に出かけたと思ったら、これを買って来た。長年の思いが叶ってよかったね。「セミエビ」と言われたそうだ。

一番簡単な調理法で、塩ゆでにしてみた。真ん中で切ってみると、

うちわの柄にあたる部分だけじゃなくて、甲羅部分にも身がつまっている。触っても、かにやエビみたいにあまり臭くない。


薄っぺらく見える姿にしては、ほら、真っ白い肉が、意外にたくさん、しかも、容易に殻から外れてくる。


きれいに外れた身が美しい。

今日は、三杯酢で食べてみよう。しんせんだったためか、指でつまんでも、ほとんど無臭。しっかりした噛みごたえがあり、ボリューム感がある。文句なく美味しい。久しぶりのヒットだな。

子どもの手のひらより少し大きい程度で、一匹150円。伊勢エビより圧倒的に安くて、味はひょっとして上かもしれない。車エビ、大正エビ、あるいはブラックタイガーにくらべれば、明らかに美味しい。シャコより身が多くて、食べでがあって、食べやすい。

楽しみが増えたな。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

<ネコパコ>
松茸 これはもう身にあまる贅沢品
急いで何としてもハモを手に入れて土瓶蒸し(土鍋で)!!
奇しき縁に思いはせつつ→喜しき縁だなこれは
いやいやライネケ大明神の人徳のおかげ
ナムナム

えび えび !!
まだ生きていたので、熱湯に入れるとビョンとはね!
鍋のふたがガタンとずれました
ごめんなさい 成仏してください
思わず手を合わせました
ナムナム
そして、ご馳走さまでした
やはり手を合わせたくなりますね
いつもあるとは限らないし、地元の魚屋さんと仲良くなるときっともっと面白いのだと思います