2011年9月29日木曜日

曽爾高原

ある日、近鉄に揺られるがまの目にふと吊り広告がとまった。
曽爾高原 すすき散策切符
            金色・銀色に輝く草原の大パノラマへ」
「そにこうげんか……。」
がまは目を閉じて想像した。
どこまでもなだらかに続く高原の山並み
涼しい秋風にそよぐ枯れすすきの輝き
「いいではないか!高原が呼んでいるぞよ!」

その後、仕事中でも曽爾高原の呼び声は止んでいない。

               がま

2011年9月23日金曜日

徒然雑草  Chica

なんとか、生きて合宿から戻ってきたよ。
人見知りをこじらせたら、人間はどうなるのか?

答え
38度近くの熱が出て、うなされ
喉を痛めて声が枯れる。

恐ろしい!
なんて恐ろしい!
奇跡の生還じゃあるまいか。
ハヤブサ並みですよ。
そんな、こんなで、合宿でなにをしていたかというと
避暑地で有名な長野の某所にある美術館の展示をしてきたんだな。

合宿メンバーは訳も分からずチーム分けされて、
バスに乗せられ、長野の山奥に連行。
絵画作品のリストを渡され、これで展示室のプランを作れと
頭に三角スケールを突き付けられ
生きるか死ぬかの選択を迫られる。
夢を強制労働で奪われ、余裕は喜び組に連れ攫われ
今となっては、チームの人間しか信じられない
哀れな者たちが肩を寄せ合い、涙をこらえて
プランを練るのです。
この恐怖の政権から逃げ出し生き延びるためには
パソコン一台を手に入れて、
コンペという名の海を渡るしかない。

1日に1回、「50分の1スケール マンセ―!」と唱え、
収容所の寝床に帰っても、その日のノルマを達成できなかった者は
指導室に呼び出され、ノルマの達成まで寝る事が出来ず
出される食事は、小箱に詰められた
油にまみれた蛋白質と干からびかけた繊維質ばかり。

止まらない咳と、朦朧とする頭を
薬でだましながら
ただただ、日常という名の憧れの国を目指して
チームとチームの騙し合い。
そこにはもう、人間性だとかなんだとかは残っていないのです。
持てる限りの知恵を出し合って
パワーポイントを駆使し、さわやかな笑顔と共にプレゼンを行い
嫌な突っ込みは聞こえない振りをして
ただただ長所だけを押しまくる。

で、だ。
どうなったかっつうと。

コンペに勝ったんですよ。
来週の水曜日から、その美術館で一般公開(もちろん有料)される
展示の構想:作品の並べ方とかストーリーとかを
私のチームが手掛けたという訳です。
ちなみに、展示室前で配布される案内リーフレットの挨拶文も
文章だけのコンペが行われて勝ったんで
それも、まるっと記載されとります。
リーフレットデザインは違うチームのです。

まあ、そういう訳です。
長野の蓼科に、お出かけの際は
ぜひ足をお運びください。 なんて宣伝してみたりもする。
詳細はここには載せないよ。身ばれするからね。
こんな極地ブログでも検索は怖いからね。

これが、その某所で勝ちとった展示風景ですな。
ちなみに、奥のほうの緑色の絵について
作品と作家についての解説も書きました。
それも小さなパネルになって展示されてます。

で、だ。
これで私が、某資格取得に関して安泰かというと
そうじゃないんだ。これがまた。
だって、大量のレポート提出が残ってるから。
1月までに出さなきゃいけないの。

素直に喜んでる暇もない。
そんなもんだよね。
うん、知ってた。

とりあえず、傷をなめ合う仲間ができたんで、
猫の顔洗い並みに舐めてみることにします。
ペロペロ。ニャー。

2011年9月14日水曜日

徒然雑草  Chica

何をするにも理由が必要な生き方なので
息をするにも息が詰まる。
読書がなんなのかと問われたら、私はおそらくこう答える。
それは私にとってのたぶん信仰の一種なのです。

文字を追う事で何かから解脱できるとは信じていないけれど
心のよりどころであることは確かだ。
そして、信頼できる蔵書を身近に置く事で
私は心の安らぎを得ている。

何かから逃避したい時も
何かを得たい時も
何かを切り捨てる時も
何かを探す時も

私の行き先は活字だった。

こんなに、優しい顔をして
穏やかに座っていられたら、なんて素敵でしょう。

低い鼻も、褐色の肌も、切りそろえられた前髪も似ている。
この子と仲良く暮らそう。

私を見守ってくれる全ての人に感謝する。


活字を追うのは大得意だが、数字はからきしである。
ギリシャ数字はいまだに覚えられない。
実はいまいち、1と7の区別がつかない時すらある。
小学校1年生で時計の読み方を勉強した時
1時5分とか、4時20分とかが読めなくて絶望した。

そんな私が、時計を買いました。
驚くほど高価な時計なので院長や事務長には
呆れられたり、叱られたりすると思いますが、
自分で持ちたいと強く思ったし
これなら読めると思ったので、買いました。

なにが良いって、「今から45分後にね~」とか言われて
いつ集合したらいいのか、分かるようになったという事です。
画期的だ!


今週末から、来週半ばまで、長野に監禁されにいってきます。
お勉強。お勉強。
見ず知らずの初対面の人と、約1週間、ホテルで相部屋になるんだよ。
人見知りこじらせて、死ねる。
生きて帰ってきたら、また報告します。










2011年9月13日火曜日

Luna

最近「りっぱなしゃかいじん」の真似事をしているがまは、
夜勤から帰った午前1時、中秋の明月を眺めて思った。
「団子が食いたい。」

その後しばらくして、
「今日あたり、うさぎさんは元気に餅つきをしているだろうか。」
とも考えたらしい。歩く胃袋とはよくいったものだ。
geko

2011年9月11日日曜日

徒然雑草 chica

9月某日、友人と神楽坂でランチ。
昼間から、梅酒舐めつつ有耶無耶話。
ケーキと共に歌を歌ってもらったりなんかしちゃって、
恐縮するばかりなり。

全くもって、持つべきものは理解ある友人だ。

左耳の軟骨に入れていた、惑星のピアスを卒業した。
誕生石のサファイアさんの降臨である。
男性陣には、さっぱりなんのこっちゃと思われるであろうが、
女は、いつだってピカピカキラキラしたものを身に付けたい性分なのだ。
いつ、バーバリアンに攫われるか分からないから。
知的財産も有形財産も全て身につけてなんぼじゃ。

その他に、まともな食生活を促す調理器具やら
心の潤いをもたらすDVDセレクションなども、続々配達され
驚くばかりである。

多謝。多謝。

メールやらバックコーラスの救急車サイレント共に電話をくれたりと
全国にバラバラにもかかわらず律儀に連絡をくれた
賢い青年たちには、もちろん感謝の思いで感無量である。


そんな中、ネコパコ事務長からの贈り物。
この子については、また後日。

だって勤務中だから。
ニャハ―。

2011年9月10日土曜日

サボテンおねえさんの道行き

おねえさんが20代を自称できなくなったらしい。
また地球が太陽の周りを(おおむね)一周したんだな。
それだけの話である。
サボテンて食えるんかしらん」

年齢不詳 こころは永遠の○○歳でええんとちがう?
がま




2011年9月2日金曜日

From here to…

その昔、がまは「しやわせ」なおたまじゃくしであった。
みじんこやぞうりむしのような無害なお友達に囲まれ、
食べるものも寝る場所も過不足なく与えられ、
おおむね「満足」というものさえ意識しない、
要は恵まれた少年時代を送ってきたわけだ。

ところが、、、、
あるころからいやおうなしに競争と闘争(逃走)の日々が始まった。
がまは走る、はしる。
いつのまにか戦場は陸に移り、テキはますます強大
になってきた。生存競争はキビシイものなのだ。
「いつでも出かけられるぜ」
などと言っているが、どうせまた冷汗と脂汗を
かきながら走ることになるのだ。そんなもんだ。

geko

徒然雑草 Chica

今月の予定。

来週頭に
 逃げようのない試験が一つ。
           会社に関するヤツ。
来週末に
 逃げようのない年齢の階段が一段。
           何歳ですか?って聞かれたら
           ギリ20代で~す。とか言えなくなるヤツ。
月半ば約1週間 
 逃げようのない合宿が一つ。
           初顔合わせの人間と1対1で1週間ホテル暮らしとか
           今から吐いても胃液の味が苦々しく感じるヤツ。

月末に
 逃げようのない異業種懇親会が一つ。
           ヘタれな若い男とキャッキャ言ってる女子大生相手の
           顔に出なくても態度が隠せなさそうなヤツ。

なんだ?厄月か?嫌がらせか?
これを乗り越えたらきっと楽になるとか
きっと一回り大きくなれるとか、成長できるとか

おこと!わり!だ!!!!!っ!

穴掘って埋まりたい。
ヤンバルクイナに乗って走りだしたい。
猫の肉球揉み倒したい。

あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

Chica