2014年5月31日土曜日

笑ったら負ける戦いなんだよ

音信不通で定評のあるHarunoから書留が届いたよと、郵便局さんが言う。
すわ、何ごとだ?
書留で送らねばならないとすると、なかなか重大なブツが送られてくるということだ。
書留で送るべきものって言ったら、あれだよ、あれ。
金だよ。マニーだよ。
ついに、あいつ、仕送りを送ってくれる気になったんだな。
なかなか、気がきくようになったじゃないか。
ふふふふふふ。
 
と、仙人掌姉者は、郵便屋さんを楽しみに待ちました。
お昼時に来た郵便物に、サインしてわくわくしながら受け取った封筒。
あれ?なんか薄くね?
札束的なものが入っているにしては、薄くね?
おっかしいなぁ、と首をかしげつつ開封して仙人掌姉者は絶望した。
 
入っていたクリアファイルの中には
書類が3枚。
書類だけが、ぺらっと3枚。
 


と共に、上記のお手紙が。
以下Haruno君のありがたいお言葉。

うん、「また」なんだ。済まない。
仏の顔もっていうしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
 
でもあの糞野郎(役所の人)が書類は1枚でって言うんだ。
もう破り捨ててやろうかと思ったよ。バカヤローってね。
 
でもね。ここだけ。
この一瞬だけを乗り切れば、一生遊んで暮らせる金が手に入るんだ。
あの1日が24時間じゃない時計とか
       10分で歩ける距離を1時間かかる車とか・・・・。
全部捨てて、新しい金の時計をしてロールスロイスに乗るんだ。
 
だから、だからだ。
もう一度協力してくれないか。

ば、バカたれがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!
 
数日前、音信不通で定評のある男Haruno君から、珍しく電話が来た。
その電話は、彼が必要とする書類があり、それを用立てて押印した後、
早急に!送ってくれないかという事だった。
音信不通で定評がある男だが、他にも定評がある。
それは・・・・・、
彼の用件はいつも大体、締切ギリギリでまじヤバい☆状態だということだ。
まぁ、我がファミリー全員が大体当てはまる、
「いつだって、追い込まれないと、お尻に火が付かない」という性格な訳である。

だが、彼のギリギリまじヤバい☆状態は、結構なまじヤバい☆状態だった。
だって、2日以内に、役所から印鑑証明書を入手し、土日を挟んで、月曜日には必着。
そんなん、あれやで、普通に勤めとる所謂「社畜」と呼ばれる人種には
なかなか難易度の高いミッションですぜ。
だって平日に、印鑑証明書入手って時点で、結構難しいよ。
しかし、仙人掌姉者は答えた。


ってね。
 
そして、難易度の高いミッションを、
あれやこれや裏技(仕事をさりげなく抜け出してみたり、社用車使ったり)を駆使して
見事達成したのだ!
 
それなのに、この仕打ち。また、書けってか書類をよ。
 
ふぁああああああああああ、やるよ。やればいいんだろ。やればいいんだろうよ!!
書くよ、なんだって書くよ。名前も住所も書くよ。
中学校卒業の時にもらった、しょうもない印鑑だって押すよ。
いい加減、印鑑作ろうかなって思いながら、未だに使ってる、ちゃっちい印鑑だよ。
いくらだって押すよ。押せばいいんだろ。
なんなら、あれだ。おでこに押して、白目剥きながら、縦笛吹いてやるよ。
 
という事で、姉者は書類にカリカリとサインするのでした。
あーあー。
手紙には「姫路はアナゴが美味しいよ」って書いてあったけどよ、
あたい、長いものは嫌いなんだよ。アナゴもウナギも鱧もね。
長いものには巻かれたくない性分なんだよな。
あーあー。
何、してもらおっかなー。何がいいかなーーーーー。
 
連帯保証人って結構、ヘビーな立場だよな。
私には、この都会砂漠の中で誰も連帯してくれる人なんて居ないっちゅうのによ。
あーあー。
寂しいなーーーー。
 
まぁ、いいや。お互いサマってやつだよね。
何かの時には、きっとHarunoが身元引受人になってくれたりするんだもんね。
よし、それなら、いいや。書類を送ろうかね。
でも、週明けだよ。
もう、封筒をエプロンの下に隠して、
「ちょっと、近くに施設に行ってくる」とかゴニョゴニョ言いながら
自転車に飛び乗って、土曜日にもやってる郵便局にすっ飛んでいくなんて出来ないよ。
だって暑いもん。
今日なんて、あれだぜ、渋谷の上空、ブルーインパルスが飛んじゃうんだぜ。
そんな日に、無理だよ。
だから。
 
以上!

2014年5月17日土曜日

食い倒れ なんぼのもんじゃい

九の州では明太子フィッシングが流行りだと聞いていたので
楽しみにしていた。
 
 これが明太子を釣る釣堀である。
皆、気合に満ち満ちておるね。

明太子釣りは、基本的に昼間から行われる。
割り箸の先に、糸を結びガマカツ1.5号針を使用する。
餌は人工イクラだ。
針を水中に投げ入れて、左右にゆっくり振った後、軽くしゃくる。
そうすると、ぐんっと引きがくる。
初心者はここで慌てて竿を上げようとするが、それはいけない。
針に意識を集めながら、さらに左右に揺する。
喰い付いた明太子は、逃がすものかと、深く針を飲み込む。
深く飲み込まれるような引きが来れば、これで完璧だ。
ゆっくりと明太子が痛まないように、竿を上げ、
準備していたタモで掬い上げれば、明太子一匹収穫である。

 獲れた明太子は釣堀のスタッフが直ぐにチューブに詰めてくれる。
他にも、刺身や天麩羅が釣れた。
 朝釣りへは、漁港に行く。
カラスがお零れを狙っているのを感じつつ、塩サバを釣る。
 別の日には、鳥撃ちに出かけた。
湯を沸かして、静かに鳥を待つ。
鳥がめかしこんでデパートへ買い物に出かける処を狙って、
さっと頭からポン酢をかけて驚かし、水炊きにする。
 餅狩りは、ダザイフ辺りでは人気のイベントらしい。
梅が枝餅狩りと幟を出した店が、道端に並んでいる。
焼き立てのパリパリ感を楽しむか、モッチリ感を楽しむかで
店を選んで、餅狩りを行う。
 明太子フィッシングを楽しんだ後は、モツ風呂に入る。
キャベツと豆腐が良い感じに沸いていて、疲れた体の隅々まで行き渡る。
五右衛門風呂というネーミングのように、ここらでは、
「ちょっと、もつ鍋で汗を流すか」と楽しまれるようだ。
モツは臭みがなく、抵抗感なく楽しめる。
モツ風呂に入った後は、川端でゼンザイ流しを観賞する。
程よく焼けた餅が、小豆色の水の中に浮かびながら
静かに揺蕩う。
黄色の大根の明かりが煌めいて、美しい。
 一口餃子フリスビー大会は、博多の金曜日の夜に行われる
サラリーマンの一般的なスポーツだそうだ。
鍋ごと焼かれた餃子に気を抜くと、大怪我の危険もあるが、
上顎の皮がペロリと剥けるかもしれないというスリリングさも
仕事のストレス解消にはいいようだ。

長縄跳びが訛って、長浜ラーメンと呼ばれる遊びは、
オシャレな女性に人気らしい。
真っ赤な紅ショウガや香ばしいゴマを好きなだけ飾れるのが、
ヘルシー嗜好の女性に好まれる理由だろう。
自分の好みに飾った小麦粉性のロープを、片目や柔らか目に茹でて
どれだけ早く吸い込めるかを競う遊びであった。


どうして、急にこんなに書くのかというと、
明日に迫った、自分が担当する講義の資料作りに
全く気乗りしないからである。
現実逃避、これ正に。

2014年5月16日金曜日

仙人掌姉者お得意の、飛行機に乗って一っ跳びの術を発動した。

 
行先は、漢の倭という場所である。
昔、歯が痛くて痛くて眠れなくて困った人が、
痛みを紛らわすためにクルージングをしていたら、大きな島で見知らぬ人に出会い、
「そんなら、歯を抜いて、これを詰めればええ」と言われて
大きな金歯を貰った。
ご丁寧な事に、しっかり歯に詰まるために彫り物がしてあった。
それが、以下の写真の彫り物である。
歯の持ち主の口からポロリと外れても、交番に届けて貰えれば
きちんと帰ってくるように、持ち主の名前と住所が彫ってある。
仕事が細かいね。
 
 噂の金歯を見る。
歯は痛くなかったが、金歯を見ると嬉しくなって 食欲がわいてくる。
饂飩を6杯も立て続けに食べた。

 食べ過ぎて、お腹がパンパンになって、苦しい。
腹ごなしに、知人のフライングプラムちゃんが恋人を追って転勤した
全国に3か所ある内の一つの府に行ってみる。
3つとは、大阪府、京都府、大宰府。
上の二つには行き飽きているので、今回はダザイフへ。

 フライングプラムちゃんは、元気だったが、どうも荒っぽい土地柄らしい。
お友達を紹介してもらったが、皆、強面でキセルなどふかしておられる。
「いやー、徹夜明けで、眼も充血しててね」と兎氏は言っておられたが、
背中から腕、耳にかけての、立派な彫り物が怖い。
地元で手広く商売されている、8*9*3屋さんではなかろうか。
 「まぁ、ゆっくりしていきんさい」と虎氏にも勧められたが、
早々にお暇する。
次の約束が迫っていた。
 約束していたのは、「持病の癪の虫オールスターズ」さん。
皆さん、仕事熱心で、心臓をバクバクさせたり、息切れを起こさせてみたり、
気持ちを荒立ててみたりと、忙しい。
結構、無茶苦茶を働く癖に、何やら愛らしい表情なのが心憎い。
この土地では、お風呂も変わっている。
普通のお湯ではなく醤油風呂に浸かって、日ごろの疲れを
出汁としてして絞り出すらしい。
 動物園で、己の懐のデカさを猛禽類と競ってみる。
が、しかし・・・・・、
 驚きの告白もある。
衝撃のあまり、首がもげた。
気が向いたら、食い倒れ編を投稿するかもしれないが、
しないかもしれない。
なぜなら、今回投稿したのも
目先の仕事からの逃避が原因だからだ。
 
皆の者、現実逃避は良いぞ。