2017年2月25日土曜日

時には哀しい事もあり…

春の雲は秋の雲ほど高くない気がする
まだ春霞で空気全体がもやっていない空は
牧歌的に浮かぶ綿雲が、殊の外美しいと思う

先日は、強風が吹き荒れた翌日の2月の空の美しさを堪能した

愛媛県壬生川河口 遠くにしまなみ海道
穏やかにスタートした今週半ば
友人の訃報が倉敷から届いた
今から15年以上前、今よりももっともっと未熟な私は
いっぱい彼女には助けられた
6才年上のOさんは、よきお姉さんだった

こんな日が来る事を思ってもみなかったわけではない

2年前、小さながん細胞が肺に見つかった事を彼女の口から聞いていた
「なるようにしかならないの」彼女は穏やかに笑っていた
1年前、電話で話声を聞いた

ちょうど10年間にわたる責任のある仕事のかたがついたらしく
安堵感でいっぱいの、いつにも増して明るい声だった

その時私が抱える問題の相談相手として適任だと思っての電話だった
「良い方向を信じて強く願えばいいの、不思議に叶うのよ
自分に与えられた仕事だと思ってね」

好きな山登りも旅行も楽しんでいるふうだった

「話聞いてあげるから泊まりにおいで」
そうだ、困れば彼女と話そう

私は迂闊だった
結局この1年間、面倒なこの問題は棚上げして埃をかぶらせた
相談に価する本気で困ることなど起きては来なかった
Oさんに会いに行くきっかけを作れなかった自分がはがゆい

昨日のお葬式には遠路であることに加え
tuperaワークショップのこともあり列席しなかった
家路に急ぐ時間帯は、晴天なら西日がまっすぐ目に飛び込み
いつも殺人光線!!と思う

この日も厳しい西日だった
細めた目に一筋の雲が見えた
太陽に向かってまっすぐに伸びるその雲は、けっして飛行機雲ではなかった
あわてて携帯を取り出して写真を撮った
彼女の魂が昇っていくんだなと素直に思えた
さようなら 私はここで貴女の事を思っている
あなたが残した言葉を思っている
さみしい 本当にさみしい

鉄塔左の電信柱あたりから伸びる縦雲

2017年2月20日月曜日

面白いか、楽しいか、喜びになるか

tupera tupera(造形作家?絵本作家?)のワークショップをやると決めて
早、一年が経ち、開催までいよいよあと一ヶ月を切った
団体で取り組んでいることだから、私だけがやっているわけではないが
盛り上がりを願って、いろいろ発案する立場で準備してきた


       
好きなことをやっているときのほうが面白いし、楽しい
それが自分のためだけでなく、少しでも人のためになるならうれしい
本当に求められることなのかどうなのか…
少し疑問を感じつつスタートした仕事であっても
引き受けたかからには、納得が行くようにやりたい

お客様に喜んでもらえるようなおみやげ作りを考えた
団体はどこからも援助のない主婦団体なので
なるべく元手のかからないことが求められる


考えたことを形にするのは面白かった
自分の指先から、ささやかでも物を創りだすのは楽しかった
今までの 子どものおやつづくりの力も捨てたものではないと思ってみたり…
いや本気で「これは商品開発だ!!」と気取ってみたり…

とにかくあれやこれや、仕事なのか 遊びなのか
曖昧な境界線上で、少しずつ形ができ上がってきた

絵本もド〜ンと買ってもらって活動資金に還元せねば…
本来の目的はいつの間にか、どこかにぶっ飛んだ感も否めない

いやいやそもそも言われた仕事を言われたようにできないのが私なのかもしれない
 今更ながらの自己発見 
 沖に浮かぶトリチピテ号に乗って、どこか遠くへ冒険旅行
ワニのワニーニのような無邪気さを忘れたくないね
今日は石鎚山もくっきりと見えて何だか幸先よい気がした
とうとうライネケまで巻き込んで、何が何だか分からないけど
単純に、支えてもらっている気になっている私っておめでたい?